管楽器指導の新しいアプローチ
今年もアンサンブルコンテスト審査で素晴らしい熱演を
たっぷりと聴かせていただきました。
講評にも書きましたが、特に管楽器指導での重要なポイントとして
「呼吸」と「音楽」を結びつける感覚を伝えること、そこから
生まれるブレンド感のあるサウンド作りがとても大切と思います。
呼吸法とい奏法に関する関係を一つの体系にまとめた学術書として
素晴らしい書籍に出会うことが出来ました。
ティーチング・ブラス 管楽器指導の新しいアプローチ(amazon)
ティーチング・ブラス 管楽器指導の新しいアプローチ(7&Y)
管楽器教育のエキスパートとして世界的名声を誇っていた
故アーノルド・ジェイコブスに師事し、管楽器演奏に関しての
発想の転換を得た、デンマーク王立音楽院のトランペット科
准教授であるクリスティアン・ステーンストロプ氏が著した
「ティーチング・ブラス」を前川陽郁氏、西田和久氏によって
日本語に翻訳されています。
ジェイコブス氏の教育法が一つの基礎となっており、
また、鈴木メソード(スズキ・メソード)で知られている
ヴァイオリン教育の鈴木鎮一先生の考え方も重要な役割を
担っており、子供の頃鈴木メソードで育った私にとって
とてもわかりやすく納得出来ました。
目次
原著の表紙
序TeachingBrassCover
物理学の法則と金管楽器奏者
歌手と金管楽器奏者との類似性
マウスピースでの演奏
振動の体制
唇の振動とアンブシュア
歌手のアンブシュア
金管楽器奏者の声帯
アンブシュアの筋肉組織
マウスピースの位置
アンブシュアの音響学上の特性
アンブシュアと空気力学
金管楽器奏者の身体機能の脳によるコントロール
脳による顔のコントロール
金管楽器奏者とソルフェージュ
模倣の力
ミラー・ニューロンとエコー・ニューロン
金管楽器教育法の呼吸の側面と空気力学の側面
呼吸器官の意識的なコントロール
呼吸の生理的構造
呼吸筋と様々なメソードの中での呼吸筋の扱い
横隔膜
腹筋
肋間筋
呼吸補助筋
姿勢
肺の空気量
弛緩圧
吸気の大きさ
肺活量の個人差
ヴァルサルヴァ活動(吸った息を止めて力を入れる)
アーティキュレーション(発音)とヴァルサルヴァ活動
ヴァルサルヴァと吃音
空気力学とサウンド
空気力学とマウスピースの圧力
その他の空気力学的側面と音響的側面
母音と音色
呼吸の心理的構造
吸気
呼気
強弱
呼吸の練習
参考文献
解説 —次代をになう人へ 西田 和久
訳者あとがき
索引
説得力のある画期的な学術書と思います。
ぜひ大学の図書館にも置いて欲しいです(^^)
管楽器教育におけるソルフェージュの重要性も
再確認しました。
今年の指導教材作成にも頑張ります!
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