ティーレマンの言葉

伝統は学ぶものではなく、感じ、味わうもの。

昔の調理法をいくら知っていても、美味しい料理が
つくれるとは限らない。
いろいろな時代や作曲家の様式を知り、蓄え、
作品の解釈に応じて選びとる。
指揮者の仕事とは、己の「塩加減」に責任を
持つことだと思う。

ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団音楽監督
クリスティアン・ティーレマンの言葉です。
言い得て妙、アマチュア、プロ関係なく、音楽指導者が
忘れてはならない大切なこと、明確な音楽の引き出しを
考えさせてくれました。

2010年3月、日本で彼の演奏に会えますね。
とっても楽しみです(^^)

クリスティアン・ティーレマン(指揮)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

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梅雨&夏

もうすぐ8月なのに梅雨明け宣言もなく天気予報もrainマークが
続いています。
吹奏楽コンクールは各地で地区大会が開催され、嬉しいことに
合奏指導させていただいている団体も続々と次のステージへ。

毎年思うことですが、春になってからコンクール準備を
始めているようでは遅い事。
バンドを育てる準備は前年から始まっています。
生徒さん達は着実に伸びていきます。
いろいろな素晴らしい指導法がありますが、

TIPSは

「一番得意としているところを一層伸ばしていく」

弱点克服という意識も大事ですが、例えばレガートが得意な
生徒にはより音楽的に高度なレガート表現を求めていく。
そこからタンギングが上手になっている臨床データは
たくさんあります。
個人練習の中でコツをつかんでくれるようメニューを
整えてあげる工夫が指導者側に必要と感じています。

また

「サウンドは奏者の感覚を研ぎ澄ます事から生まれる。」

美しいサウンドはバランス感覚がとても重要と思います。
きちんと調律されたピアノで和音を弾いてみましょう。
耳をすませると、倍音が聞こえてきます。
ソルフェージュのトレーニングは、全ての管打楽器において
とても重要です。
少しずつ進歩していきますが、必ず効果の出るサウンド感覚の
トレーニングを積んでいきましょう。


コンクールは出場することに意義があるのではなく、プロセスと
評価を受けることに意味があると思います。
そして今後の育成計画に活かす事が大切ではないでしょうか。
音楽ライフを楽しむ人々がより一層増えますように!

8月は私も審査に伺います。
様々な工夫を凝らした熱演に出会えることを楽しみにしています!

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マーラー 交響曲全集 LIVE

iTune storeでマゼール指揮ニューヨークフィルハーモニックの
マーラー 交響曲全集LIVEが発表されました。

まずは交響曲第三番を購入。
マゼール氏独特のリッチで明確なフレージング。
特に第五楽章での弱音の美しさは特筆すべきものを感じました。
チェロの歌心も素晴らしい。
最弱音での木管セクションとスミス氏のトランペット、
アレッシ氏のトロンボーン。
溶け込むような響きのブレンドは流石ですね。

金管セクションのパワフルさはもちろんですが、最近カラーが
音の太さから響きの太さに変わったように感じています。
トロンボーン的にはローブラスセクション的なチューバ側から
直管楽器系の華やかな明るいトランペット側へ・・・。

みなさんはどのように感じられましたでしょうか?

New York Philharmonic & Lorin Maazel - Mahler: Symphony No. 3 (Live)

New York Philharmonic & Lorin Maazel - Mahler: Symphony No. 3 (Live)       

 

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課題曲アナリーゼ勉強会

保科先生の課題曲アナリーゼ勉強会へ。
2日間みっちりとスコアとにらめっこ(^^)
今年も先生の音楽教育に対する熱い情熱を
感じることが出来ました。

課題曲全5曲。
全日本吹奏楽連盟のHPに訂正が掲載されています。
ご確認を(^^)

ただインパクトを求めた表面的な違いではなく、
アナリーゼの奥深さの違いを感じさせる演奏に
今年もたくさん出会えますように。
夏が楽しみです(^^#

和声と楽式のアナリーゼ

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なにわ 《オーケストラル》 ウィンズ 2009

なにわオーケストラルウィンズ2009のCDが届きました。
毎年楽しみにしているのですが、今年は大学時代の同級生が
指揮者として登場!
学生時代一緒に演奏した曲目もあり、懐かしさでいっぱいに(^^)
丁寧にアナリーゼされた演奏解釈が感じられ、
とても勉強になりました。

演奏はさすが交響楽団奏者達。
豊富なオーケストラ経験からの音のコミュニケーション、
各セクションの調和が特に素晴らしく感じました。

個人的な希望ですが演奏会のライブCDと共にぜひリハーサルを
DVDに収録していただいて、もっともっと勉強したいです(^^#

人間としての調和・協調を大切に、
音楽家としての考え方を持つ
学生を育てていきたいと改めて思いました。

まず私自身もっと精進せねば!(^^)

なにわ(オーケストラル)ウィンズ2009

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倚音 appoggiature (アポジャトゥーラ)

今年も指導、審査準備に吹奏楽コンクール課題曲全5曲の
スコアを読んでいます。
ステキなメロディーの表情、各楽器間のバランスによって
工夫できる色彩感の変化など、いろいろなアイディアが
浮かびます。楽しみです(^^)

様々な楽曲でメロディをどのように歌うかを考えるとき、
作曲家からの重要なメッセージとなる倚音。
倚音は大まかに書くと強拍に非和声音(倚音)があり
順次進行して和声的に解決します。
特に先行音が原位音と同じならば刺繍的倚音、原位と逆方向の
隣接音ならば経過的倚音と考えます。
倚音(非和声音)は強い緊張を示し、解決音(協和音)で
安心を与えます。
音楽のルールとして倚音を強調して演奏するわけですが個性が光る
ポイントは、単に倚音を強調するのではなく、直前の音群全体が
倚音に向かう緊張感をどのように意識して表現するかと思います。
その表現の違いは指揮者がどのように曲をアナリーゼしているかを
私達に伝えてくれますね。


また、歌うというところから自然に表現される一般的な
ヴィブラート。
倚音における高い緊張感、解決音における弛緩を考えると、
全ての音に同じ幅でヴィブラートをかける事はないはずです。
例えばヴァイオリンの演奏聞くと、ボーイングを含めて
とてもよくわかります。
ボーイングに関しては別の機会に書いてみたいと思います。
音量的、物理的な変化以外にも、様々な音楽表現を
醸し出そうではありませんか。

みなさんはどのようにお考えですか?

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ クレーメル(Vn)

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New Item

Greg Black氏からJosef Alessi 5 Light weightが届きました。

Greg






JA5M JA5R JA5L (left to right)

ライトウェイトといっても例えばBachデザインと比べると
リム側が少し重めで、音色の傾向はGreg Sound。
あくまで私のEdwardsセッティングでの話ですが
5Mは奏者側の感覚よりもMP側でドライブする感じ、
5Rにするとその感覚が一致、5Lは素直に音色の変化を
つけやすい印象です。
単に重量バランスの違いなのか、スロート・バックボアを
含む微妙な設計の違いかはわかりませんが・・・。
しばらくJA5Lをメインに5Rと比較しながら使ってみようと
思います。

 

JA5シリーズはリム25.95mmで4G程度。
カップの深さは5GS位でしょうか。
このセッティングを使い始めてもう10年になります。

音大生時代、一時期バストロンボーンを練習する機会があり
大学備品のBACH 50B3に付属していたのはBach1Gと3G。
42BGBで61/2ALを使っていた私には1Gでは音がまとまらず
3Gを使って低音域の可能性にチャレンジしていたことを
思い出します。
その後42BGB+5GSにしましたが、3Gを使っていたときの方が
アタックが容易に明瞭だった感覚がありました。
当時はとりあえず5GSでアタック練習していましたネ。
その後いろいろなマウスピースを試してきましたが
私にはある程度口径が大きい方が合っているようです。
当時勇気を持って(!?)3Gリム+5GSカップを作っておけば
楽だったのかもww

現代は大きなリム口径に浅めのカップというスペックは
様々なメーカーで市販ラインナップになりましたね(^^)

感覚とのフィッティング、その感覚を研ぎ澄ます事って
大切って思っています。

よくこのコラムで書かせていただいていますが
「線」ではなく「面」を重視したオルガントーンの
ブラスサウンドを聴かせてくれるアルバムを紹介します。
イギリスの著名なオーケストラ奏者によって演奏されており
私も勉強しています(^^)

クリーズ / ロンドン・シンフォニー・オーケストラ・ブラス

ガブリエリ 金管のための作品集1 icon
ガブリエリ 金管のための作品集3 icon

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ブラバンキッズ・ラプソディー

吹奏楽指導の仕事を始めて、はや20数年になります。
多くの先生方や生徒さん達と出会い、一緒に音楽の楽しさを
分かち合える仕事はとても貴重な経験に(^^)
吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストの支部大会、
県大会では毎年審査で熱演を聴かせていただきながら、
この本番までの様々なプロセス〜バックボーンを感じています。

吹奏楽の世界で数々の名演を残したバンドとして記憶に深く
刻まれている野庭高校。
普門館が情緒深い音楽で満たされていたことを思い出します。
現在野庭高校はご指導されていた中澤先生がお亡くなりになられ
高校も統廃合により閉校となりましたが、教え子さん達は
現在もナカザワキネン野庭吹奏楽団として活動されています。

本番へ向けてのプロセスは、指導者と演奏者の個性により
様々ですが、観客が 演奏を聴いて心を動かされた時、
その空間は幸せな気持ちで満たされています。
拍手を受けた時は至高のひとときですよね。
スタッフを含め奏者に感動を与えてくれます。
その感動のために、日々コツコツと練習することから
出会える「より大きな音楽の楽しみと喜び」

心の交流を大切にこれからも伝えていきたいと思います。


みなさんはどのようにお考えですか?

追記:
野庭高吹奏楽部・先生と生徒の心の交流を記した
ブラバンキッズ ラプソディーが復刊されました(^^)


ブラバンキッズ・ラプソディー 野庭高校吹奏楽部と中沢忠雄の挑戦 icon

音楽は心 〜ナカザワキネン会設立記念〜 CD4枚組

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大切な楽譜

ベルリン留学時代、1910年〜40年代にヨーロッパの
サロンオーケストラ※で使用されていた貴重な楽譜を
探している友人と、街の小さな楽譜店に立ち寄った時。
「これを演奏してくれるんだね(^^)」と奥の倉庫から
かなり古びた楽譜を大切に、そして嬉しそうに探してきて
くれたご主人。
「いつかまた聴きたいと思っていたんだよ」

楽譜は作曲家・編曲家からのメッセージ。
その想いを読み取り、演奏する喜びを分かち合う事って
素晴らしいですよね。

楽譜には著作権があります。
市販されている楽譜をコピーする人はよく「高いから」と
言い訳されます。
学生にはきちっと説明して伝えていますが、不思議なことに
社会人の方が多い気がします・・・(>_<)
学生時代に気がついて欲しい事象です。
人気のある曲が絶版になっている事が多いですよね。
なぜ絶版になってしまったのでしょうか?

例えば2万円の楽譜を50人で購入すると1人あたり400円に
なります。
珈琲1杯、ケーキ1個、Beerジョッキ1杯に満たない金額で、
仲間と共に音楽を分かち合える楽譜が入手できると
考えてはいかがでしょう?

日本の吹奏楽人口は100万人を超え、アマチュア吹奏楽団体は
全国に14000に上ります。
公立中学、高校でもコンサートホールで定期演奏会を開催される
ところが多くなりました。
プログラムに掲載されている広告を見ると、ご父兄やOB関連は
もちろん行政や近隣のお店等、地域の皆さんの協力と理解の上に
成り立っている事がわかります。
広告費を含め様々な協力をお願いする大切さを生徒が
理解する機会にもなっていますね。
経験をした学生達は、まず楽譜=タダとは考えないはずです。
そして単純に、演奏したい=コンサートを開くではないことを
理解しています。


選曲や研究のためにオーケストラのようにSTUDYスコアの
販売があればBetterな面はありますが、その為にも作曲家や
出版社の方々に頑張っていただけるよう著作権を守ろうでは
ありませんか。
そして素晴らしい作品が次々と生まれ、より一層私達が
楽しめる環境になる事を期待しましょう!
私を含めぜひ後進の仲間達にも伝えていきたいと思います。

CARS (楽譜コピー問題協議会)


みなさんはどのようにお考えですか?


※サロンオーケストラは、1900年代前半まだまだ放送や録音が
未発達の時代においてベルリン、パリ、ニューヨーク、
ロンドン各地で活躍していました。
映画「タイタニック号」で演奏していたヴァイオリン、チェロ、
コントラバス、ピアノ編成もサロンオーケストラの一つです。
15名までの小編成が主体で、フルオーケストラ編成からの
単純な移植ではなく楽器編成を活かした独特の色彩感を
楽しめます。

サロン・オーケストラ名曲集第3集

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協調と調和

楽譜に書いてある強弱記号。
おおままかにpppからfffまで8段階で書かれています。
作曲家からの観点から考えて、楽譜は地図のような
ものとも思います。
おおまかにこれくらいのニュアンスで・・・、
後は指揮者や奏者の感性に、といった感じでしょうか。

マーラーのように細かく音量やアクセント記号等が書かれていたり
ブラームスのようにおおらかに指示している場合もあり
作曲家によって様々です。
また作曲時に想定しているプルト編成によっても違いますね。

トロンボーン的に書くと、隣のトランペットパートで
役割が違う場合は当然ですが、同じ役割のモチーフで
音量指示が同じでも実際にはバランスと色彩を考えて
演奏する必要があると思います。
「もっともっと」と競う合うような演奏では、特にff以上の
音量では、楽曲の場面変化があっても同じ色のサウンドに
なってしまいます。(モノトーン)
また同じダイナミクス指定であっても、同じ音量とは限らない事を
知っておくことが大切。
(作曲家の立場から言えば、ダイナミクス記号はアバウトな物差し)

パワフルな演奏とは、協調と調和の上に成り立ちます。
金管楽器の指導でよく話す言葉なのですが、
楽器が鳴りきっているのではなく、響き渡っているイメージを
大切にすると調和を感じながらの演奏に変化する事が多いです。
ハーモニーを響かせると言うことは、複数の音で構成される事を
感じながら演奏すると、様々な発見があると思います。

現代の楽器が持つダイナミックレンジはとても優れています。
色彩感豊かで圧倒されるサウンド。
和声のアンテナで、感じながら「音楽」を楽しみたいですね!

みなさんはどのようにお考えですか?

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