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ベートーヴェンの交響曲

指揮者・金聖響氏の著書ベートーヴェンの交響曲 iconを読んで
楽譜に関して調べてみました。

ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版された旧全集版は
まずパート譜とスコアの食い違いを訂正する必要がありますが、
当時の金管楽器はピストン、ロータリーが開発途上で
自然倍音を念頭に置いて作曲されていた事や音量や音域の
技術的な面、また現代の大編成オーケストラで演奏すると
木管が弦楽器の中に埋没してしまう等様々な問題が
考えられます。

個人的に一番大好きな「田園」では資料として大きく分けると
下記の楽譜があげられます。
自筆スコア(1808年)ボン・ベートーヴェン・ハウス所蔵
初演パート譜(1808年)ウィーン音楽友好協会所蔵
スコア写譜(初演後)リュブリアーナ国立図書館所蔵
パート譜初版譜(1809年)ブライトコプフ・ウント・ヘルテル

自筆楽譜やその他の作曲当時の資料の研究による成果をもとに
新しい楽譜を作られるようになりました。

新校訂版として
ユリウス・リーツ版 ブライトコプフ・ウント・ヘルテル
マックス・ウンガー版 ペータース
ペーター・ハウシルト版 ペータース
マルケヴィチ版 ペータース
ジョナサン・デル・マー版 ベーレンライター
アーミン・ラーブ版(第1番・第2番) ヘンレ
クライヴ・ブラウン版(第7番)ブライトコプフ・ウント・ヘルテル

指揮者によって選択も様々ですが、興味深い新譜CDが出ます。
第九に関してはジョナサン・デル・マー版を採用しています。
Beethoven: 9 Symphonies / Claudio Abbado, BPO


使用する版によって、ユニゾンがオクターブユニゾンとか
アーティキレーション等が違い、結果として全く違う
音楽になります。
楽譜選択ってとても重要な事ですね。



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