トロンボーン オンラインレッスン

2017年5月25日 (木)

〜トロンボーン F管 G管 D管〜 ポジションチャート

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2017年5月21日 (日)

〜ブレスロングトーン〜 LESSON No.19

ON-LINE LESSON 第19回です。
今月のテーマは、「ブレスロングトーン」です。
 

             
             

今回は息の流れを体感するトレーニングを紹介してみたいと思います。              

まず楽器を持たずに練習を始めましょう。必ずメトロノームを活用してください。              

・4拍息をゆっくり全身に満たすように吸って,4拍使って全部出す。この息を出す時に
息を中心に集める(息の束を感じる)イメージで、まっすぐ出していきます。
・8拍息をゆっくり全身に満たすように吸って,8拍使って全部出す。
・12拍息をゆっくり全身に満たすように吸って,12拍使って全部出す。
             
はじめは十分にブレスできるような体になるまでに数十分かかるが,これを毎日欠かさずにやっていると数分でできるようになってきます。いわゆる「ブレスロングトーン」です。
12拍の練習が安定してくるとON-LINE LESSON.No.18でご紹介しました体全体を響かせるイメージで繰り返します。結構キツクないですか?少し休みましょう。(^^)
               
この状態ではじめて楽器をつけて音を出します。
音を出すときも中音域実音Fから12拍吸って12拍吹くスタイルを始めてみましょう。
             

ウォーミングアップを始める最初の場面ではまだ音色のことを考えずに始めていきます。
最初の目的は「十分な息の流れを形成すること」です。
この場面ではまだ唇の振動に関しては考えません。音が最初から鳴らなくても必ず息の流れを変えない事が重要なポイントです。
             

1)楽器を構える。
2)息を吸って、止めずに吹く。
3)もしも音が当たらなくても、焦らず、変に修正しようとせずに(音を出そうとせずに)、
  息を(音が無くても)吹き続ける。

最初は音が出ない場合もあると思います。
「息が出て唇が反応する。」「舌で唇を反応させるのでなく息で唇を反応させる。」のスタンスを変えずに続けていきます。
一つの方法としてppppでのロングトーンも効果的ですね。
             

普段と変わりない練習をしていて調子が悪く感じた時、「ブレスのロングトーン」の
エクセサイズを使ってチェックしてみてください。十分にブレスが出来る体になっていますか?
アンブシュア等に修正を加えるのではなく、「息が仕事をする状態」を作ってあげると、
唇への負担が軽減され音質の改善が実感できると思います。
上唇と下唇の接点は軽く触れている程度です。「息の量でコントロールする。」と感じる事が
出来ればGOODな方向へ向かっていると考えて良いと思います。
             

舌で唇を反応させるのでなく息で唇を反応させる。音の形は息の形」これがTIPSです。(^^)
ぜひ試してみてください!(^^)
             
オンラインレッスンを掲載する事を思い立ったきっかけを少し書きたいと思います。

ベルリン留学時代に経験した事ですが、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団はもちろん
地域密着型オーケストラにおいてもいつも演奏会は満席(SOLD OUT) でした。
(休暇期間を除いて毎日のようにコンサートは開催されます。)
チケットを購入したけれど都合で演奏会に行けない方は、定価でそのチケットを譲るために
フィルハーモニーにわざわざ来られます。              
聴衆が本当に音楽を楽しみ、音楽が生活の一部になっているのを見て驚きました。

何か私の体験から情報発信できることはないだろうかと考え始めました。
オンラインレッスンは、主に金管楽器に関する情報を書いていますが、
全ての音楽愛好家の皆さん、そしてこれから頑張っていく若手プレーヤーの
みなさんのお役に立てれば幸いです。
音楽ライフを共に満喫していきましょう!(^^)
             

2017年5月20日 (土)

〜息の流れと響きのインスピレーション〜 LESSON No.18

ON-LINE LESSON 第18回を迎えました。
                今月のテーマは、息の流れと響きのインスピレーションです。

             
             

暑い夏の吹奏楽コンクールシーズンも一段落つきましたね。
今年も全国のたくさんの音楽仲間に出会えとても充実した夏でした。
全国大会へ向けて頑張っている人達、残念だった人達とこの時期は様々な人間模様なのですが、ぜひ音楽ファンとして、これからも楽しんで下さい!!
             

バンドディレクターとしての活動の機会に恵まれ、合奏でのアドバイスさせていただく事が多くなりました。
               
               
             

その中で木管楽器のSoloメロディーセクションのレッスンをしているときに、体の中心に楽器本体がくるオーボエ、クラリネット、サクソフォン等において「音楽的に入れ込んでいくイメージ」での演奏の時に、体の中心に向かってエネルギーがかかっている場合がある事に気がつきました。
                (イメージ1参照)
             

 Body21

               

この場合、響きのエネルギーは中心に向かうために体に力が入ってしまい、奏者自身においては音楽的に「熱く」なれるのですが、コンサートホールで客席に音が伸びていきません。              

 

「音楽的に入れ込んでいくイメージ」を熱くなればなるほど、胸を柔らかく張って上から音が
響いてくるようにエネルギーの方向性を上記と逆にすると非常によく空間が響き、
コンサートホール最後部座席へ向けて音がまろやかに伸びていきます。
                (イメージ2参照)
             

 

Body22

これは、トロンボーンの演奏においても生きるインスピレーションだと思います。
楽器を演奏していると、ついつい口からマウスピース、楽器本体側での演奏テクニック側に
目が向きがちですが、エネルギーの方向性を感じることによって様々な音楽表現が出来ると思います。
             

この方向性を感じることが出来ると、息の流れにも応用することが出来ます。              

管楽器を吹くときに息は口から楽器の中へ流れて行きます。
そこで「息を回す」というイメージを使います。
管楽器の世界では藤井 完氏著「朝練・管楽器の呼吸法」という書籍によって詳細に
具体化されたと思います。
             

では実際どのようにイメージしたら良いかを考えてみましょう。
体の中にある空気を直線的に楽器の中へ出ていく(息を吸う方向と吐く方向を同一線上にする)と考えずに、口からお腹の底、横隔膜の方へ下がって、さらに後ろへ向かって体の背面を上り、首の付け根の骨(頭を前に倒した時に、飛び出す、出っ張った骨)を通って口の中から楽器の中へと流れていく「円運動」をイメージします。
つまり一度下へ向かった息が後ろを回って出る方向性のイメージです。
                (イメージ3参照)
             

 

Body11_3                               

このイメージを安定させると喉を前後に開くことが出来ます。
それによってタンギングも母音で始まり母音に終わることが実感出来て「音は息に乗る」事が出来るようになります。
息を回してやることにより、喉が開きアンブシュアにメリットを与えてくれます。
響きの位置を後ろに置けますから、前述の響きの方向性とも一致しますね。(イメージ2)
             

管楽器の奏法を考察するにあたり、声楽、木管楽器、打楽器、弦楽器の演奏にもヒントがあります。

音楽教育実践の中で常に新しい発見がありますね。
伝える時、現場のニーズや生徒さんのキャラクターに合わせて、私の方が変化できるように
いろいろなバリエーションをいつも考えています。
そしてコンクール、コンテスト審査でお会いする諸先輩の方々に、指導法やいろいろなお話を聞かせていただく機会に恵まれていることに感謝しています(^^#)
               

2017年5月19日 (金)

〜マウスピースの特性 Part2〜 LESSON No.17

ON-LINE LESSON 第17回を迎えました
今月のテーマは、マウスピースの特性PART2です。

             
             

ON-LINE LESSON No.1でマウスピースに関して取り上げた内容の続編です。
現在様々なメーカーがマウスピースを研究開発しています。
奏者との相性、楽器との相性、 このバランスを取ることによって、コントロールの容易さを得てそして何よりも大切な 求める音色が出しやすいGOODな状態に持っていきます。
今回は違った視点(重量バランス・メッキ処理等)で書いてみます。
             

マウスピースの重量配分を変更することによって吹奏感、響きのエネルギー感が変化する事が注目され、メーカー各社が研究を重ねています。
一時期非常に重めのマウスピースが作成され、その効果に注目が集まりました。
その後「適度な重量バランス」への研究も進んでいます。
以前お気に入りのマウスピースを様々なメーカーでコピーをお願いしました。
メーカーによって異なった個性を持つマウスピースとして出会った経験があります。
また最近は形状と共に材質の硬度等にも着目するメーカーもありますね。
優れたマウスピースの中から選べることが嬉しい事です。(#^^)v(^^#)
             

個人的な経験から感じた特性を紹介してみたいと思います。              

◆各社マウスピースの印象              

・BACH                 ノーマルタイプ&アルティザン
定番と言われるBACHノーマルタイプマウスピース。
中でも61/2AL、5GS、5G、4Gは 非常に高い人気があり、スタンダードシャンクの他
オーダーでOLD-CONNのリードパイプに対応した
モデルもあります。
音色的には「積極的な中庸さ」が感じられます。
1940年代のBACH復刻モデルとして発表されたアルティザンモデル。
丁寧な作りで、音の推進力と敏感な反応を両立しています。
             
・STORK                 ノーマルタイプ&ライトブランクタイプ
このメーカーでは、ノーマルタイプがいわゆるヘビータイプのMPです。
リム方向での重量を重めに取っていますので音色に重厚感が感じられ、
音のフォーカス感が明確になっています。
ライトブランクタイプもリム側での重量を大きく取っています。
またくびれの部分を薄く設計していることはコンセプトの一つですね。
ライトブランクN.Y.Bach 61/2AL,5Gモデルは、響きのコントロールが容易な印象で、
Trbセクションとして考えた場合に空間でのハーモニーを創りやすい印象です。
             

・JOSEF                 KLIER EX
このメーカーはSTORK・ライトブランクタイプと同じく、リム方向に重量を大きく取っています。
特性はSTORKと似ていますが、外側のカップからシャンクに向けてのくびれの部分が薄めに設計されています。
これによって高次倍音がより鮮明になり、明るい響きが特徴となっているようです。
造りも丁寧で品質管理が良いメーカーの一つです。
             

・GREG BLACK
ライトウエイト、スタンダード、ミディアムヘビーの3種類、そしてそれぞれに
リム外形をシェイプしたFURUTOモデルが設計されています。
スタンダードに於いてもBACHと比べて重量が重く、芯のある響きが特徴です。
NEW YORKモデルは特に人気が高いですね。
設計バランス良さから、息を音にするイメージがとても楽に感じられます。
独特の倍音成分バランスが素晴らしい響き方でとても気に入っています。
専門メーカーならではのデータがあり、発注の際に使用する楽器のリードパイプに
合わせてシャンク調整していただけることも嬉しいです。                 
                           

・BRUNO TILZ
膨大なラインナップがありますが、プレーヤーのニーズに応える意欲が嬉しいメーカー。
NEAモデルとSpecial B.Tilzモデルは基本的にリム形状の違いです。
N.Y.Bachを参考に制作されたBakoモデルは丁寧な作りで非常に人気が高いですね。
アルトトロンボーン用のゲスリングモデル、ドムスモデルも秀逸。

・SHIRES
Vintageシリーズ、そしてややミディアムヘビーなボディのNEW CLASSICモデルが有り
レスポンスの良さ、響きの集約に特徴があります。 テナーバスでは、4Gの反応の良さが
印象的でした。

バストロンボーンについては定番サイズは勿論、従来の1Gを超える29.5mmの内径に
深いカップの組み合わせの仕様等、多数のバリエーションも嬉しいですね。
             

・LASKY
シルキー社でカスタムマウスピースを制作されていたLasky氏が独立して制作されています。
プレイヤーの繊細な要望に応えるノウハウが感じられます。
重量バランスもよく考えられており、奥深い響きと深すぎないカップのデザインから
メリハリの利いたサウンドに特徴が感じられます。
   

・YAMAHA                                
  スタンダード・カスタム・シグネチャーモデルの三種類があります。               
シグネチャーモデルでは重量バランスやシャンクの長さが違い、
適度なミディアムヘビータイプに設計されています。
代表的なモデルとしてテナーではKuwataモデル バスではYeoモデル

・ATELIER MOMO
ウィーンでマイスター国家資格を取得された河村百丈氏が2000年春「アトリエMOMO」を
設立されました。
MOMOスペシャルと銘打ったこのMPは、独自研究開発された金属分子領域での加工技術
「音響処理」が施してあり、高次倍音の強化が感じられます。
1サイズ大きめのサイズを今まで使用している感覚で使えるところも嬉しいです。
ミディアムヘビータイプ(Wモデル)は、響きをフォーカス出来る設計の重量バランスと
思います。
            

今までにカスタムオーダーさせていただいたマウスピースメーカーを中心に、
個人的感想を書いてみました。
私の経験では、選択にあたって各社ラインナップの中から自分の楽器のタイプと相性の良いマウスピースに自分を合わせていく事が近道と感じています。

          

◆素材・メッキについて                             

マウスピースの素材には真鍮、純銀、洋白、チタン、デルリン等が使用されています。
まず多くのメーカーに使用されている真鍮についてですが、設計上の重量バランスの他に
素材の金属分子を加工する音響処理をはじめ、各社研究が進んでいます。
加工の容易さも一つのポイントですが、素直な性格の音色が感じられコントロールの容易さも特徴です 。
純銀製の場合は、銀素材の「粘り」がそのまま音色に反映されて独特の吹奏感が得られます。
その粘りとコントロールの容易さを両立するためにリムのみ純銀製を使用する場合や重量を
真鍮製の吹奏感と同じにするためにライトタイプを使用するプレーヤーもいらっしゃいます。
(銀は真鍮に比べて比重が重いため、同じデザインで制作するとかなりヘビータイプになります。)
洋白製にも純銀製に近い性格があり、響きの「粘り」を感じることが出来ます。                
また金属アレルギーの奏者のために、リムのみデルリン素材を使用したマウスピースも
各社受注生産されています。
   (アレルギーの種類によって金メッキ、プラチナメッキで大丈夫な場合もあります。)
            

メッキには、真鍮素材のままの場合と銀メッキ、インナーゴールド、金メッキ、プラチナメッキがあります。
メッキによって音色が変化するかという相談もよく受けます。
この質問に答える場合、あらかじめ条件が満たされている必要があると考えています。
楽器本体でも同じなのですが、

                「奏者の音色イメージが確立されている事」
                「奏法が確立している事」
                「楽器に合ったセッティング」

すべてがOKの場合に下記の傾向があると思います。(^^)
            

真鍮素材のままのマウスピースは、リムが酸化して唇が荒れたりしやすくあまりお薦めしません。
銀メッキに対して金メッキの方が柔らかな口あたりが感じられ、 「アーティキレーション」がコントロールしやすくなります。
ここで取り上げるアーティキレーションとは、音の「質」「カラー」「発音」を意味します。
通常感じる「音程」「響きのセンター」の先にある、もっと微妙な音色を考察する場面です。
ここでの「柔らかな口あたり」とは、リップスラー等での「滑り」とは別次元と考えてください。
滑りすぎると感じている場合は、アンブシュア側での「支え」が不足している事がほとんどです。
メッキの種類によって、このアーティキレーションに繊細な違いが出ます。
メッキに関してセオリーでは反応には変わりは無いのですが、リムを当てた時の口あたりの変化から、違いが生まれ音にも反映されます。
感触の違いで発音するときにニュアンスが変わる事から、奏法的な安心感が生まれます。
               
            

マウスピースの選択において重要なことは、自分の楽器で吹いて感じる事です。
自身の息の流量、アンブシュア、奏法に適したマウスピースに出会うためには、自分自身が理想とする「音」のイメージを持つことが必須ポイントです。
            

マウスピース、楽器本体とも一番大切なことは、奏者のイメージにフィットする
音の「質」「カラー」「発音」を素直に引き出してくれる事
だと思います。
                          

近くで音の太さや柔らかさを求めすぎると時として響きのコアが薄い音色になりやすく、結果的にホールでは音圧の感じられない音色になる危険性があります。
信頼できる方に聞いていただくこともとても大切です。
            

これだ!と思うマウスピースに出会ったら、じっくりつきあっていきましょう。
私自身も様々な音楽体験を通じて、必要とする音色、マッチするフィーリングを求めて楽器やマウスピースを試してきました。
例えばマウスピースの特性に合わせて、自身の奏法も落ち着いていくプロセスがあると思います。
私の場合MPを変更した際には約3ヶ月間はそのMPを使用して、体側(奏法)が慣れてから
判断してきました。
ここ20年は、リム、カップ形状の基本設計は同じマウスピースを愛用しています。
セイヤーバルブ等、オープンな吹奏感の楽器では,277スロート、ノーマルロータリー等
密度の濃い吹奏感の楽器に.281スロート。本体が軽めのタイプにはFurutoモデル、
重めにはミディアムといった組み合わせから
奏者側でのコントロール変化が少なく
楽になりました。

自分の理想の音を目指して、たくさんの経験を積んでいきましょう。
               

2017年5月18日 (木)

〜教則本〜 LESSON No.16

ON-LINE LESSONもおかげさまで第16回を迎えました。
   今月は、主にお勧め教則本達を紹介します。
 

             
             

私がよく利用しているWEB上で購入できる楽譜屋さん(HICKEY'S MUSIC CENTERやamazon.co.jp)で検索するとたくさんの教則本、書籍やCD,DVDが出版されています。
日本語での解説がある国内版は、まず何を目的にした練習なのか、注意するところは?
といった面を容易に理解して活用できますね。
もちろん海外版の場合でも解説を和訳してみることはとても重要と思います。
またメンタル的な部分では、「音楽的にイメージすること」が重要ですが、
今自分自身がもっとも必要としている内容に合わせてバランスを取ると効果的と思います。
                           

まず指導者の方にぜひ読んで欲しい学術書として、

ティーチング・ブラス 管楽器指導の新しいアプローチ
 自分の音で奏でよう!  ~ベルリン・フィルのホルン奏者が語る
  異端のアンチ・メソッド演奏論

金管楽器奏法の原理の面から教育について、どのように演奏、教育をすべきかを
考えるときに貴重な情報を与えてくれます。
実践的かつ体系的に結びつけた画期的な書籍です。

次に国内版で使いやすい教本をリストアップしてみます。
 
うまくなろう!トロンボーンBand Journal Book
東京都交響楽団首席トロンボーン奏者・小田桐寛之氏が書かれた教本です。
まんべんなく基本練習が網羅されています。

朝練 トロンボーン
弘前大学教授・トロンボーン奏者の和田美亀雄氏が書かれた教本。
「朝練」の通り、短時間での練習方法で活用できます。
コプラッシュ 60のエチュード               
教則本の定番の一つコプラッシュが国内版で出版されました。
こちらはテクニカルな練習に活用できます。ぜひチャレンジして下さい。
トロンボーンのためのコーディネーション・トレーニング・プログラム
Bart van Lier氏による、アンブシュア・メンテナンスに関する新しい研究プログラム。
目的を特化した様々なアプローチが素晴らしい。
               

また基礎合奏やチューニング、ハーモニートレーニングの参考DVDが出版されています。
とてもわかりやすく実践方法を説明されていますので、全体での練習はもちろん
セクション・パート練習にも応用できます。ぜひ参考になさって下さい。

ウインズ「楽曲をつくり上げるための合奏指導法」 (DVD)
吹奏楽指導のソルフェージュ 上巻(DVD)
吹奏楽指導のソルフェージュ 下巻(DVD)

               
ポケ判 音楽用語辞典(第8版)
楽譜を読むときに必須な音楽用語辞典。
               
               
イタリア語から学ぶ ひと目で納得! 音楽用語事典
音楽用語は専門用語のイメージがありますが、今もイタリア人が日常生活で
使っている言葉だったりします。頻繁に使う70単語について、豊富な写真、会話例、
楽曲例やコラムを織り込みながらわかりやすく綴らていて、こちらもおすすめです。(^_^)
                               
また指揮、楽曲アナリーゼに関する知識、見識を深めることで、様々な音楽表現に対応する事が出来ると思います。
斉藤秀雄メソッドによる指揮法   (DVD)
保科洋 音楽指導者のための指揮法(DVD)
指揮法教程 斎藤秀雄

様々な指揮技法の基礎となる内容が網羅されています。
       
楽典―理論と実習
音大受験にもおすすめの楽典。非常にわかりやすく楽譜を読む勉強が出来ます。

               
演奏技法について、私が高校生の時からずっと愛読しているファーカス氏の著書。
プロプレイヤーの演奏技法
そして、呼吸法や体の共鳴に関する著作はぜひ読んで欲しいと思います。
音楽家ならだれでも知っておきたい「呼吸」のこと

管楽器奏者のコンディションを考えるときには、下記書籍がとても参考になります。
図解 音楽家のための身体コンディショニング
音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

次に海外版のトロンボーン教則本をリストアップしてみると、
◆総合教本:COMPLETE     METHOD ARBAN
金管楽器メソッドとして有名な「アーバン」
マイナスワンCD(mp3)と共に活用することで素晴らしい教則本です。
◆ウォーミングアップ:WARM UP STUDIES  (E.REMINGTON)
定番のウォーミングアップ教材。ピックアップ版です。
   
15 Minute Warm-Up Routine for Trombone(Michael Davis)
20
Minute Warm-Up Routine for Trombone(Michael Davis)
マイナスワンと合わせて様々な音感を養える教本。オススメです!

◆リップスラー:
WARM UP STUDIES  (E.REMINGTON)
元イーストマン教授ハンスバーガー氏の解説はぜひ和訳して下さい。(^_^)
各項目から各自のレベルに合わせてセレクトして組み合わせる事が出来ます。

◆タンギング・スライディング:KOPPRASCH 60 Etudes                 
この教本で敏速なコントロール感を取得しましょう! 
◆レガート:MELODIOUS ETUDES      (G.M.Bordogni/Rochut)                      
声楽用の教本から移調したエチュードです、歌心、レガートを中心に練習することに欠かせない教本ですね。この教則本を使用する時、同封のピアノ伴奏譜マイナスワンCDを活用すると音感を養いながら響きの中でレガート奏法を練習することが出来ます。                                     

参考書籍
トロンボーンのテクニック(デニスウィック書・西岡信雄訳)
Art of Trombone Playing(Edward Kleinhammer)※英語版
Trombone Essentials(Douglas Yeo)
※英語版                          

また音楽大学受験を考えておられる方は、実技のレッスンはもちろんですが、
聴音等のソルフェージュ に関する準備は必須です。
自宅でも復習できるCD音源が付属した教材をおすすめします。
音大進学ゼミナール                           

吹奏楽に出会って輝きを見出したい人にぜひ読んで欲しい書籍として
ブラバンキッズ・オデッセイ 野庭高校吹奏楽部と中澤忠雄の仕事
吹奏楽コンクールは参加する事だけに意味があるのではなく、
そのプロセスがとても重要です。

指導者である顧問の先生方は様々な方法で日々努力されています。
一緒に向上していければ嬉しいです。

上記書籍の団体による熱演は音楽は心に収録されています。

最近私自身が指導する現場でも感じることですが、練習するときには自分が苦手にしているところを重点的にと考える方が多いです。
もちろん本質的にはその通りなのですが、まず苦手意識を持たないことが重要だと思います。
「これは難しい・・・。」「キツイ」等々ネガティブな言葉を自分自身から発言していませんか?

全てはチャレンジから始まります。

奏者がリラックスした状態を創って、前向きに取り組む姿勢を創りやすい状態に持っていく事から安定したブレスが使えます。そうすれば必ず出来るようになります。
「真剣に遊べる人は成長する。」という言葉が好きですね。
何事でもそうですが、モチベーションを高め居心地の良いプラトー状態でトレーニングを積み重ねていきましょう。(^^)「君ならきっと出来る!!
                          

根性論によるバーンアウト(燃え尽き症候群)は不要です。
リラックス出来た状態でこそ 最高の集中力が得られると思います。
プラス思考で頑張っていきましょうネ!!(#^^)v(^^#)
                         


2017年5月17日 (水)

〜アクセサリー・ミュート〜 LESSON No15

ON-LINE LESSON 第15回です!(^^)v
今月はトロンボーンアクセサリーとストレートミュートについてです。

             
             
               

トロンボーン吹きのアクセサリー達、トロンボーンを愛用していく中でご機嫌なアイテム情報をまとめてみました。
いろいろな製品をモニターさせていただいた中で特にお薦めモノ達の紹介です。(^^)

               

楽器メインテナンス編

               

SLIDE-O-MIX スライド・オ・ミックス スライドオイルセット【ONLINE STORE】
スライドクリーム関連は、O-MIXがスタンダードになったのではと感じています。
この製品の素晴らしいところは、楽器メーカーを選ばず、スライドクリームをつけて
2~3日後のスライド自身が馴染んだ使用感を最初から得られる事です。
この製品は小さなボトルと大きなボトルのオイルとトリートメントの二つで構成されています。
私の使用方法を紹介したいと思います。

               

・まず小さなボトルの液体をスライドストッキングの部分に3滴程つけます。
この分量が多すぎると、精度のGOODなスライドほど「粘りのある状態」になりますから要注意。
・ストッキングの部分から指でスライド内管表面にゆっくり延ばします。
・スライド内管全面に大きなボトルの液体を約10cm位つけます。
・スライド外管を装着して、1pos.から7pos.までしっかりのばします。
スライド外管の内側にO-MIXをのばす気持ちを持つ事がポイントです。
・スライド1~2pos.と6~7pos.の部分に霧状に水をかけます。
・スライドの内管表面と外管内側をもう一度よく馴染ませます。

これでREADY GO!!です。(#^^)v(^^#)
O-MIXはとても素晴らしい製品ですが、3日程で液体が流れてしまいますので
塗り替える事を忘れないようにして下さい。

スライドに何もアクシデントのない状態でも、定期的に調整に出される事をお薦めします。
そうすれば無駄なストレスを感じずにトロンボーンライフを楽しめると思います。

               

SLIDE-O-MIX スライド・オ・ミックス ラピットコンフォート【ONLINE STORE】
上記O-MIXのALL IN ONEタイプです。こちらは黒キャップ。
スライドストッキング部分に一筋つけて手でスライド全体にのばしてから
上記赤キャップと同じくスライド外管の内側にO-MIXを馴染ませる要領です。
1本でOKと、とても便利になりましたね。(^^)

               

◆ヤマハ ウォータースプレーS
この製品の素晴らしいところは、上下を反対にしてもきちっとスプレー出来る事ですね。

               

Hetman ヘットマン ロータリーオイル【ONLINE STORE】
トロンボーンの場合ロータリーのバネが強いので、固まって動かなくなる事は少ないと思いますが、長く愛用するために普段のお手入れとして必需品です。
通常のロータリーでは、ローターオイル、セイヤーバルブではライトローターオイルがお薦めです。
使用する楽器の状態に合わせて、オイルの粘度の種類が選べる優れモノです。
このオイルは防錆効果や保護効果を最重視しており、私も全くロータリー関連のアクシデントはありません。(^^)
3日に一度は注油して、常にロータリー内部にOILを循環させておく事が重要なポイントです。
ロータリーの分解掃除等は、スライド調整と同レベルで私も含めて素人には危険(微妙)です。専門のリペアマンに定期点検をお願いされることをお薦めします。  

               

Schilke シルキー スライド グリス 【ウインドお茶の水】
温度差で硬度の変化が少ないグリスです。                                        

     

◆メトロノーム
スマートフォンアプリを愛用しています。

               

トレーニング関連編

               

◆ブレスビルダー
視覚的にブレスコントロールのトレーニングを行うには最適なグッズだと思います。
                  吸う~吐くといった息の流れがつながっていることを確認できます。
            

ウルトラブレス
呼気のパワーを促進させる練習グッズ。スポーツトレーニング用に開発された製品。
深呼吸での抵抗値を自分に合ったペースで変更する事が可能です。
私の場合30呼吸で約3分を毎朝練習していますが、約2ヶ月続けてみての感想として、
ON-LINE LESSON No.19をより効果的に活用する事が出来、コンディション変化が少なくなりました。
(^_^)

P.E.T.E(パーソナル・アンブシュア・トレーニング・エクササイザー)
アンブシュア周りの筋肉を3D視点でトレーニングできる優れものです。

◆BuzzzMaster
マウスピースを装着して適度な抵抗感を得られるバズィングトレーニング用アクセサリーです。
マウスピースのみでバズィング練習を行う場合、抵抗感の違いからアンブシュア側で
乱気流を制御する調整が若干必要でしたが、その問題をクリアしています。

               

◆CUT AWAY MOUTHPIECE
マウスピースのカップの部分をカットしてバズィングトレーニング用に制作していただきました。
リムのみの製品はありますが、こちらは楽器本体に装着することが出来るので、角度等を含めて同じ状態で練習できます。

               

チューナー

スマートフォンアプリを愛用しています。
               

練習用ミュート             

ブレンナー テナートロンボーン ミュート
ブレンナー バストロンボーン ミュート
                  消音効果が高く、音程バランスも安定しています。
                  移動時ホテルの部屋でウォーミングアップできる事が嬉しいです。(^^)
                      


ストレートミュート使用感

               

今回はストレートミュートについてお話ししたいと思います。
ミュートの違いによる音色の違いを体感していただければ幸いです。(^^#)
オーケストラ、吹奏楽、アンサンブル各編成とは別に、作曲者の意図する音色に合わせて
使い分け出来ればゴキゲンですね。

               

◆ジョーラル テナートロンボーンストレートミュート アルミ
ミュート装着同士のTrbパートで和音の響きを出せる素晴らしいミュートです。                   
ダークなサウンドを持ち、レスポンスが素晴らしく金属的な響きが出しやすい。
ダイナミクスの違いによる音色の変化が少なく重宝しています。

               

◆トムクラウン トロンボーンストレートミュート アルミ
オールラウンドに使えるミュートで、ジョーラルよりも少し明るめの響き。                   
良い意味で金属的な響きをつくりやすいミュートです。 先端がコパー製もあります,
こちらは落ち着いた音色になりますね。

               

◆デニス・ウィック トロンボーンストレートミュート 5505
とても上品な響きのするストレートミュートですね。柔らかく響かせたいときにGOODです。
fffで演奏しても上品さが保たれるミュートです。
アンサンブルでミュートの音色とオープンの音色をブレンドしやすく感じています。               

               

◆エンゲマン 木製ストレート                   
ベルリンフィルのメンバーが愛用している木製のストレートミュートです。
弦楽器やクラリネット等木管楽器との響きの融合が素晴らしくサウンドバランスが取りやすい。
独特の音色が気に入っています。

2017年5月16日 (火)

〜アルト・トロンボーン〜 LESSON No.14

今月のテーマは「アルトトロンボーンについて」です。
               

             
             

 

寒い日が続きます。みなさん風邪には気をつけて下さいね。
今月は、アルトトロンボーンについてお話ししたいと思います。

             

吹奏楽の世界では使用する機会が少ないと思いますが、オーケストラでは作曲者の指定でアルトトロンボーンを使用します。
モーツアルト、シューマン、ベートーヴェンの作品、アルトならではのサウンドが体験できます。
またトランペットとトロンボーンの「橋渡し」の役割を演じる楽器ですね。
求められる事は、まず音色なのですが、セクションとしての響きの築く方法が重要になってきます。

             

ベルリンで学んでいたときに教わった「響きの構成」ですが、まず隣のTrpセクションでの
響きの分子構造を感じることが重要です。(#^^)v(^^#)
そしてトロンボーンセクションの中でも響きの太さのピラミッドを創り上げます。
このためには、2nd Trb奏者はテナー、Bass Trb奏者がシングルロータリーの楽器を使用して築くことが一番作曲者のイメージに近いとのお話を聞くことも出来ました。

             

例えばモーツアルト「レクイエム」やベートーヴェン「第九」において、トロンボーンの役割は、合唱の声部との兼ね合いが大切になってきますね。
合唱とのバランスを考えて演奏すると、アルト声部の動きを見事に浮き上がらせる効果が
演出できます。
この時にセクションに求められる音色は、どちらかというと「サウンドの明るさ」です。
セクションとして考えるときに、2nd Trb奏者、Bass Trb奏者の使用する楽器やサウンドに
ついても考えてみましょう。

             

ニューヨークフィル首席のJ.アレッシ氏とお話しさせていただいたことがあるのですが、
彼がアルトを使用する時は、2nd Trb奏者はBACH36B(中細管)Bass Trb奏者は、
シングルロータリーを使用してサウンドを築くとの事でした。
現在はタイン(ドイツ管)に統一してサウンドピラミッドを構成されていますね。
ドイツ管の特徴の一つとして弦楽器に音を溶かせやすい面を大切にされています。
ボストン交響楽団Trbセクションのインタビュー(昔のITAジャーナルより)においても2nd Trb テナー、
BassTrb シングルの組み合わせに変更して演奏すると掲載されています。

             

アルトトロンボーンを初めて吹いたときは、音色が明るく艶やかなのですがセクションとして
音色的に突出したイメージになりやすく、MPサイズの変更によって音色を落ち着かせる手法をとっています。
仲間といろいろな組み合わせの実験をしました。
結果的には上記のオーケストラプレーヤーのアドヴァイス通り、他のTrbのメンバーのアルトに求められる響きは、オーケストレーションの勉強を進めると決して細いテナーの響きではないことがわかりました。
余談ですが、この実験の時に1st Tenor Bass (Large bore)2nd (Large bore+Bass Slide)
3rd (Bass Large bore)とい組み合わせも実験しました。
こちらも響きのピラミッドが感じられました。

             

近年テナートロンボーンを演奏する場合において、大きなマウスピース、ラージボアの楽器が使われています。その響きがアルトパートに対しては「太りすぎる」傾向があります。
隣のトランペットパートとのバランスを大切に考えることもアルトトロンボーンが
改めて注目されている要因ではないでしょうか。

             

アルトトロンボーンに求められる響きは、トランペットセクションとの響きの繋がりを考えて
「統一感のあるブレンド」を創出することが重要です。
通常Bass Trb-2nd Trb-1st Trbの順に響きを乗せるイメージで演奏しますが、
この場合1st trb-2nd Trb-Bass Trbの順に響きを引き寄せるイメージが重要なポイントです。
2nd Trb奏者、Bass Trb奏者の方は、いつもよりも明るい響きをイメージして演奏して下さい。
音域的に高音域を担当するこの楽器ですが、テナーからの持ち替えでは慎重な練習が必要です。
倍音の関係上安心して吹けますが、テナーで吹けない音域はアルトを使用しても吹けません。(^^;
ON-LINE LESSON No.4でも書きましたが、バズィングの練習を十分行ってから練習しましょう。
Es管ですから、中音域のEsを中心に音域を拡げていきます。

             

テナーを演奏する時との一番の違いは、息の流量の圧力です。                   
息のスピードに頼るのではなくよりたっぷりとした息の圧力をかけて演奏します。
特別なアンブシュアが必要なのではなく、楽器と息のバランスを取る事が重要です。
ON-LINE LESSON No.13で取り上げましたが、息の圧力のコントロールに気をつけて練習しましょう。
教則本としては、B.スローカーのアルトトロンボーン教本(M.Reift社)がお勧めですね。
次に音程のトレーニングが一番大事になってきます。
楽器が小さくなるためポジションの間隔が非常に狭くなり、2~3mmのポジションのずれが
イントネーションにははっきりわかる差になって出てきます。
それ故に音程の安定している楽器の選択が重要なポイントになってきます。

             

私の場合は仲間とのトロンボーンアンサンブルでバッハコラール集や賛美歌を使用して
練習させていただきました。
最初はサウンドさせるのに大変でしたが、少しずつ安定していきました。
メンバーのみなさんありがとう!(#^^)v(^^#)

             

アルトトロンボーンのマウスピースについては、相性が強烈にイントネーションに出てきます。
私の場合はストロボチューナーで、倍音を含むチューニングが容易になる事を
セレクトポイントとしています。
               
楽器本体に関しては、最近とても音程の良いモノが増えてきて喜ばしい限りです。
ヤマハ、レッチェ、タイン、シャイアーズ、グラッスル、キューンル他様々なメーカーが研究しています。
ぜひ一度試奏してアルトトロンボーンならではのサウンドを体感してください。

アルトトロンボーンを使用したお勧め演奏CDをリストアップしてみます。              

シューマン:交響曲第2番 第3番 レヴァイン/ベルリンフィル
有名な4楽章のトロンボーンコラールは必聴だと思います。
このCDは私がベルリン留学中に制作されたCDですが、ベルリンでのライブでもゲスリング氏をトップに素晴らしいサウンドに感動しました。

             

ベートーヴェン:交響曲第9番 アバド/ベルリンフィル                
今まで私の知る限り最高の合唱団とベルリンフィルの組み合わせだと思います。美しい合唱と共にトロンボーンの役割も明確に聴かせてくれます。

             

モーツアルト:レクイエム ベルリンフィル                
この楽曲でのトロンボーンの扱い方はとても効果的で、合唱の声部を見事に浮き上がらせています。
トロンボーンセクションの緻密なバランスも聴かせてくれます。

             

◆Hindemith on Trombone(BB-1002CD)
ボストン交響楽団首席Trb奏者Baron(バロン)氏のアルバム。この中にヒンデミット「朝の音楽」をトロンボーン四重奏で演奏しています。
トップはアルトを使用しておりトータルバランスに 優れたサウンドを聴かせてくれます。

             

BAROQUE-BOLERO(audite955.437)
バイエルン放送管弦楽団首席Trb奏者Horch(ホルヒ)氏のアルバム。
バロック音楽を中心に、アルトトロンボーンとオルガンの美しいサウンドが楽しめます。

             

GERMAN MUSIC FOR TROMBONES
トリトントロンボーンカルテットのドイツ音楽を集めたアルバム。
アルトトロンボーンならではのサウンドを聴くことが出来る貴重なCDだと思います。

2017年5月15日 (月)

〜音域拡大へのアプローチ〜 LESSON No.13

ON-LINE LESSONも13回目となりました。(^^)v
多くの相談のメールをいただきありがとうございます。
一緒にクリアする事が出来て、とってもうれしく思っています。
今月のテーマは音域拡大へのアプローチです。
 

             
             
               


昨年秋にはベルリンフィルが来日しましたね。
トロンボーンの大ソロがあるマーラー交響曲「第3番」では、アルント氏がご機嫌なサウンドを聴かせてくれました。ステキなアルバムはこちらです。マーラー 交響曲第三番  (^^)

               

今月は、音域拡大へのアプローチをお話ししたいと思います。
音域を拡大するための練習方法として、よくペダルトーンの効用が取り上げられます。
トロンボーンの場合ペダルトーン音域では抵抗が少なく息がたっぷり入ります。
ブレスコントロールのトレーニングとしても非常に有効なわけですが、アンブシュアをゆるめても鳴りますね。例えばほっぺたを膨らましても鳴ってしまいます。
トランペットでのペダルトーンの練習では、抵抗感があるのできちんと唇の回りの筋肉の支えを保たなければ鳴りません。
ここがポイントで、トロンボーンの場合でもペダルトーンは中音域を吹くときと同じように
きちんと唇の回りの筋肉の支えを保って演奏します。
初めは音量が出せないかも知れませんがより流量のある息を入れていくと、それだけ唇側の筋肉の支えが必要になってきます。

ON-LINE LESSON.10でも書きましたが、トレーニングを継続することによって筋力もついてきます。
それでは練習方法の一例を挙げてみましょう。

             
             

まず四分音符60位のテンポで4拍中音域のBの音を延ばしてみましょう。
二分音符の形で中音域のBからFへリップスラーで降りてみます。
この時、BよりもFが向こうにあるイメージを持って下さい。

             

次にFから低音域のBの音にリップスラーで降りていきます。
この時も先程と同じく 二つ目の音に対してしっかり息を入れていくイメージを持って下さい。
しっかりしたアンブシュアを維持して吹けましたか?
それではペダル音域へトライしてみましょう。

             

この時も一オクターブ上の音域で練習したイメージを大切に、F管を使用してB-F-PedalBを
リップスラーで降りていきます。 抵抗が減った分それだけの息の圧力をかけていく事が重要です。
きちんと唇の回りの筋肉の支えを保って演奏すると、いかに息の流量の支えが必要か実感できると思います。
この部分をトレーニングする事によって効果的な音域拡大への アプローチが生きてくるわけです。

             

それでは1ポジションから7ポジションまでペダルトーンを吹いていきましょう。
慣れるまでは、以前の方法(唇をゆるめる)の方が太い音を出しやすいかもしれませんがじっくり取り組んでみて下さい。
後の音に向かってクレッシェンドしていくのも良い方法です。
この方法で低音域を吹く時に息の流量に頼る事ができれば、貴方のウインドパワーはかなり良い状態にあると思います。 その状態をつかめるまで何度も繰り返して練習しましょう。

             

今度は高音域へのアプローチです。
ここまでを練習すれば、息の圧力がとても大事だと実感できると思います。
効率の良いアンブシュアと共に息の流量に頼ることが出来ればVERY GOOD!!ですね。
四分音符60・二分音符で中音域B-D-Fと上がっていきます。
この時もタンギングを使わずに リップスラーで練習しましょう。
BよりもD、DよりもFの音が遠くにあるようにイメージして、息をたっぷりと。
シラブルの変化を意識しながら練習しましょう。
アンブシュアの緊張感を保って、口の中の息の圧力を上げていきます。

             

リップスラーでFの音に上がってからクレッシェンド出来ますか?                
Fの音をクレッシェンド・ディミネンド等の音量の変化、つまり息の流量の変化をコントロール
できるように何度も繰り返して下さい。
もちろん、B-D-Fの1ポジションだけではなく7ポジションまでです。(^^)

シラブルの変化は音が上がるにつれて、「 ta 」「 te 」「 ti 」に。
音が下がるときは、深めの「 tu 」「 to 」に。
舌(シラブル)を使って口の中の容量を変化させ、
それにより、空気の圧力をつくります。

「子音はコンパクトに、母音は広く響かせて」

            

コントロールできるようになったら、B-D-H-Bと音域を拡大していきましょう。                
この時も最高音の音をクレッシェンド又はクレッシェンド・ディミネンドして
コントロールしてみて下さい。
               

             

吐く息のパワーとアンブシュアはとても密接な関係にあります。
よりたっぷり息を吐くということに着目することによって たっぷりの息を吸うことが出来るようになります。
口の中の息の圧力を高めることによって、アンブシュア側の負担は減ると思います。
具体的には、ffのダイナミクス拡大、最高音域でのダイナミクス拡大にも結びつけていきます。

             

また、ペダルトーンをクールダウンに練習することもとても良い効果があります。
しっかりアンブシュアの筋肉を保ってあげる事が大切です。
ここでゆるめて吹いてしまうと、アパーチュアが大きくなってしまい、いわゆるバテた状態になりますので気をつけてください。
ペダルトーンのppでクールダウン出来れば最高ですね。
ON-LINE LESSON.10でのPOINT3で紹介しているブラックトーン(強制倍音)のトレーニングでも、
アンブシュアの筋肉を保つイメージで練習することが大切です。
しっかり息で押し下げていくイメージを忘れずに。

             

コンディショニングのレッスンの時にも書きましたが、筋力をつけるには体が少しキツイと感じるくらいの運動量を継続していくことが大事です。
このレッスンでは有酸素運動のトレーニングに通じることが多くあります。
私も以前スポーツクラブで鍛えていた(運動不足解消!?)時に、コーチに様々なアドヴァイスをいただきました。
最近流行のダイエットではありませんが、運動量を脂肪燃焼まで持っていくのに約20分はかかりその後からが筋力アップにつながるのだそうです。
これを管楽器の練習に置き換えると、練習は継続が大事!ってことですね。(^^#)

今月
Listening CD

Caliente Joseph Alessi 
Nicola Ferroの作品集。 心地よいJazzの風を感じます。

2017年5月14日 (日)

〜楽器選定〜 LESSON No.12

ON-LINE LESSONも12回目を迎えました。(^^)v
今月は今までに一番多く相談を受けた「楽器選定」についてです。

             
             

トロンボーンに限りませんが楽器には通称「当たり外れ」があると言いますね。
もちろん今使用されている「お気に入りの楽器」が一番なのですが、新しく楽器を購入する時にはとても気になるところです。

             

スライドやロータリー等の機能面のチェックは必須事項ですが、同じメーカーの同機種を
吹き比べてみると、ハンドメイドの良さからか個性があります。
熱処理の内容やベルのハンマーリングによる金属粒子のバランスや硬度の違い、
リードパイプが直付けの場合の取り付け方やハンダの量、支柱の取り付け方や
ハンダの量など、様々な事項のバランスによって違いが出てきます。
金属の応力に関する研究も進められていますね。
特にリードパイプの個体差は影響が大きく、形状が全く同じ楽器でもいろいろな意味で
違う個性が出てくるようです。
音程バランスや音抜けの良さなどもこんなところから違いが出てくるのかもしれませんね。

普段教えている生徒達の楽器以外に、WEB上で知り合った方々の楽器選定もさせていただく機会が増えてきました。その他に選定を楽器店に頼まれることもあります。
やはり高価なモノですから、納得のいく楽器に出会って欲しいと思っています。

             

今までに様々なメーカーの楽器を選定させていただいて一番良い経験になっている事は、
楽器によって 「息の入れるポイント」が少しずつ違うことです。
試奏の際は、使い慣れたマウスピースと(楽器とのセッティングが出来ている上での事ですが) 「元気な気持ち(^^)」を持ってインプレッションを大切にするところから始めて下さい。
               
そしてその楽器の長所を探すアプローチ・一番良く響くポイントを見つける事が重要なポイントだと思います。
その上で音程のバランス、音色、また機能面を考えていくとGOODですね。

             

同じ楽器でも奏者によって別の音色がします。
口内容積、骨格等、体の共鳴が影響すると考えています。(^^)
同一メーカーでのアンサンブルでサウンドがまとまりやすく感じる事は、楽器側での
「音の響き方」や「音程の傾向」が似ている事が大きいようです。
しかし同じメーカーでそろえる事が大事なのではなく、「同じ方向性の音色や響きを目指す事」が近道になると思います。
お気に入りの逸品を見つけましょう。

             

材質に関して少しお話ししたいと思います。
材質はイエローブラス、ゴールドブラス、レッドブラス、スターリングシルバー、
ニッケルシルバー等に大きく分けることが出来ます。
それぞれメーカーによっても合金の比率が違います。
             

リードパイプ交換が出来る機種も増えてきました。
この材質(真鍮・純銀・ニッケル製)や形状は特に大きく影響すると感じています。             
同じ形状でも材質を変更すると個性の違う別の楽器に変身します。
ベルとチューニング管、スライドの材質の組み合わせでも変化しますね。
音色面と共に吹奏感の変化も見逃せないバランスです。

             

一般的に市販されている楽器達は、プレーヤーの意見、設計者の考え、制作者の技術の結晶でトータルバランスが非常によく考えられていると感じます。
表面の仕上げ(ラッカー、シルバープレート、ゴールドプレート、ブラッシーサテン等)によっても変化していきます。

             

ベルについて少しお話ししたいと思います。
よくイエローブラス(YBベル)は明るめ、ゴールドブラス(GBベル)は柔らかい音色が
特徴と言われていますが、ベル素材の熱処理等の調整によって変化します。
例えば同じ肉厚形状でもGBベルより柔らかい音色の出しやすいYBベルも制作できるわけです。
金属の比率以外にも音色を創造するノウハウを持っているんですね。
一般的にYBベルはソリスティックな響きが特徴とされています。
YBベルにGBチューニング管を付けてバランスを取る方法もメジャーになってきました。
レッドブラスベル(RB)も深みのあるサウンドを特徴としていますね。
             
ベル形状や肉厚分布、形状
による違いは、本体側の個性をどう生かすのか
メーカーはトータルバランスを研究されています。
一般的にベル全体の形状が徐々に太くなるデザインでは響きの太さが得やすく
絞ってある部分が長く最後にベルの開きが大きくなるデザインは。響きのコアが
明確になりやすい傾向と言われています。
全く同じ形状デザインでベル径のみが違えば似た吹奏感の上で響き方、
ダイナミックレンジの違いが個性として出てきます。
これは楽曲が求める音色によって使い分け出来る一つの方法として考えています。
形状と共に楽器全体の肉厚分布やベル熱処理による堅さの違いも関係してきますね。

音色は好きなんだけれども、少しヘビーに感じる方にはワイドスライド先端U字管を
真鍮からニッケルタイプへ変更してみて下さい。
それでもきつく感じる場合は形状をワイドタイプからナロータイプに変えてみるのも
一つの方法です。
より艶やかな音色を求めたいと感じたら、スライド外管材質を真鍮製から
ニッケルシルバー製のスライドに変えて試してみるとフォーカス感が出てきます。
明るくクリアな音色が特徴的なベルで、響きの太さを求める場合にナロータイプから
ワイドタイプのスライドを試してみるのもGOODではないでしょうか。
またストレートな響きにまろやかさを加えたい場合はチューニングU字管を
イエローブラスからゴールドブラスへ変更すると効果があります。

               
一般的にテナーバストロンボーンといわれるF管付きの楽器のノーマルロータリー搭載で
トラディショナルラップ、オープンラップモデルがあります。
広告ではF管の抜けが変わることが書かれている事が多いですが、この二機種の場合支柱の位置や本数が変わるため、私はB管の吹奏感が変わることの方が大きく感じています。
F管の抜けに関してテナー管に近い反応を考える場合、ハグマンロータリーやセイヤーバルブ、レッチェバルブ、ヤマハVバルブ等、ストレートな息の流れを重視した設計で大きく変化すると思います。
この場合も支柱バランス等、それぞれのメーカー独自の設計があります。
例えば同じ設計のベルが装着された楽器で、同じスライド(リードパイプ)のまま
ロータリーセクションの設計が違う状態を吹き比べてみるとわかりやすいですネ。
ノーマルロータリーの特徴でもある密度の高い音、セイヤーバルブの特徴である
拡がりのある音色、どちらもステキな個性と思います。

             

好みの吹奏感を考えるとき、楽器側の個性に合ったマウスピースの選択というバランスも
大切と思います。この吹奏感の変化は音のブレンドに大きく影響すると思います。
この場面でのマウスピースの選択は重量バランスとスロートデザイン・サイズの2つです。               
◇重量バランス
リム・カップ側は同設計で、外形重量バランスを変更したモデルでは、楽器本体との
相性を合わせることでレスポンスの良さ、安定感が生まれます。

◇スロートデザイン・サイズ
大まかに言えば楽器側で好みの吹奏感(フリー、タイトetc.)を求めるか、
マウスピース側で求めるかのバランス感覚と感じています。
キャラクタータイプの違う楽器を同一奏者が吹き分ける場合、タイトなタイプの設計に対し
オープンなマウスピース・フリーなタイプの本体にタイトな性格を持つマウスピースの組み合わせで、好みの吹奏感に統一感が生まれるように感じます。

お気に入りの楽器が見つかったら、じっくりと自分自身がその楽器の響かせ方に慣れていく・楽器を育てていく楽しみを満喫して下さい。            

             

表面仕上げについては、私もいろいろやりました。(^^#)                
ラッカー仕上げはクリアなアタックが容易でお薦めです。
銀メッキは少し柔らかいタッチの傾向がありますね。
ゴールドプレートは音の輪郭を鉛筆のHBから4Bくらいに変えたような
クッキリしたイメージで、音の深みもGOODです。

昔ノーラッカーにしたこともあります。
調子の良い日はゴキゲンでしたが、悪い日には 空振り三振!といったホームランバッター的(!?)な楽器になりました。
これは大変!とすぐにラッカーをかけ直しました。(^^;

             

私自身も学生時代はヘビーな楽器を吹くことに快感を感じていた事がありました。
ヘビーな楽器はフォルテシモのキャパシティーはたっぷりあるのですが、繊細な演奏を求めるとなかなかキビシク、現在ではよりコントロールしやすい楽器を好んでいます。
野球に例えるとホームランバッターが使用するバットの重さと、コンスタントに打率を稼げる
アベレージヒッターが使用するバットの重さ(重さだけではないのですが。) といった
イメージ・・・後者の吹奏感を求めるようになりました。

現在は息が音になる効率の良さも兼ね備えた能力を実感できる楽器が増えてきました。
とても素晴らしいことですね。(^^)

             

私の弟子達も、学生から社会人になって「週1回プレーヤー」としてトロンボーンライフを
楽しく続けているメンバーが増えてきました。
弟子達曰く、今までほど練習時間が取れないのでもう少し楽にコントロール出来る楽器で
楽しみたいとの相談を受けることが多いですね。
まず吹奏感が重要な要素になってくるようです。
MPスロートサイズを変更してうまくいく場合もありますし、楽器を購入してクリアしたメンバーもいます。
             

メーカー各社の研究開発により、音域、ダイナミクスに関わらず統一感のある音色が出しやすい、キャパシティーが大きい楽器が増えてきました。
そんな楽器本体とマウスピースのフィッティングで音楽ライフを満喫して欲しいと思います。

お好みの機種が決定したら、何本か並べて試奏されることをお薦めします。
まったく同じ機種でも響き方や音程のバランスが違います。
そして第三者の耳(意見)があれば、BESTですね。

             

先日も、このON-LINE LESSONを通じて知り合った多くの方の楽器選定をさせていただきました。喜びのメッセージにニコニコしています。
Blogから楽器選定依頼を受けています。左欄プロフィールからメールで送信して下さい。
(未成年者の方は親御さんから以来をお願いします。)

トータルバランスを考えて創り出された個性ある楽器達。
自分に合ったゴキゲンな楽器に巡り会えますように!

             

2017年5月13日 (土)

〜アンサンブル〜 LESSON No.11

ON-LINE  LESSONも11回目です。(^^#)
今月は、アンサンブルに関する考察です。
 

             
             

吹奏楽コンクールも一段落着きましたね。秋の演奏会シーズンに向けて練習開始!(^^)   トロンボーン吹きはアンサンブル大好き♪
「アンサンブルを室内楽に」 をモットーに頑張っています。
今月はアンサンブルについてお話ししたいと思います。

             

◆アンサンブルの楽しみ                

             

アンサンブルと言うと、少人数の室内楽と言うイメージですが、大編成も小さなアンサンブルの集合体と考えることが出来ます。
私が留学していたベルリンでは、ベルリンフィルのメンバーによる室内楽の演奏会がたくさん開かれていました。
ベルリンフィルの中には複数の弦楽アンサンブル、室内楽の団体があります。
メンバー全員がバランス感覚に長けたソリスト達で音楽的主張の調和と響きのバランス感覚を最重要のポイントに置いている事を堪能することが出来ました。
ザ・クラシカル・クリスマス 

             

◆トロンボーンアンサンブル

             

トロンボーンアンサンブルのCDもたくさん聴くことが出来るようになりましたね。
最も作品が多いのは4重奏だと思います。
普段個人技がなかなか出す機会の少ないトロンボーン奏者にはとても楽しい音楽表現ですね。
4人のソリストの集まりの演奏が目標ですが、まずやさしくメロディックな楽曲を使用して
「音楽をリードしていく」経験を積む事は大編成での演奏においても役に立つことと思います。
まずは4人のリズムの感じ方、アタックのタッチを揃える練習から入るとGOODだと思います。
全員の機能性を高め、フレージングの統一、音色の調和を体験して、コンテスト向けの曲に持っていくといった方法です。

             

一例を国内版参考CDと共にリストアップしてみます。
近年日本のプレーヤーの方々の演奏でトロンボーンカルテットのCDや
楽譜も多く出版されています。意欲的な素晴らしい録音をぜひ聴いてみて下さい。

東京トロンボーン・クァルテット 
トロンボーン・クァルテット・ジパング
東京メトロポリタントロンボーンクァルテット     
トロンボーン カルテット ティンツ
トワイライト・トロンボーン・カルテット
ハイブリッドトロンボーン四重奏団
    

・フーガト短調(J.S.バッハ)
パッサカリア ハ短調BWV582(J.S.バッハ)
バッハの作品は、ハーモニーの音像、各パートの役割を実感出来ますね。
・オラトリオ「天地創造」~大いなる偉業が成し遂げられた~(ハイドン)
全パート吹きやすい音域で書かれていてぜひ取り上げて欲しい一曲です。
・トロンボーン四重奏曲(フラッケンポール)
4人の統一感を考えるには最適の楽曲。様々なテクニックを研究できる一曲です。
・バッハ風に(デュファイエ)
・4本のトロンボーンのための組曲(ドンディーヌ)      
4人の奏者が全員ソリスティックな演奏を要求される楽曲。
トロンボーンを熟知している作曲家の作品。特にバッハ風にではトロンボーン奏者
による編曲で完成度の高さも素晴らしいと思います。
・スクエアダンス(高嶋圭子)
4本のトロンボーンのためのパスピエ(高嶋圭子)
トロンボーン四重奏曲(ブルジョワ)
高度なテクニック
とエスプリを感じさせる作品です。
豊かな音楽表現を期待します。(^_^)

同族楽器での色彩感豊かな演奏にチャレンジしてくださいネ!



また入手容易な海外のトロンボーンアンサンブルでは、
A
Beautifl Noise

Columbus State Trombone Ensembleがアメリカのオーケストラで活躍するプレイヤーを
ソロで迎えたアルバム。
James Markey, George Curran, Charlie Vernon, Ko-Ichiro Yamamoto, Denson Paul Pollard, James Markey, Joseph Alessiという豪華メンバーで必聴です。
サウンドの豊かさと響きのブレンドが絶妙です(^^)

◆ブラスアンサンブル

             

フィリップジョーンズブラスアンサンブルジャーマン・ブラスが開拓した10パートの楽曲やエンパイアブラスカナディアンブラス等の団体が開拓した5パートの楽曲が中心に出版されています。
例えばエンパイアブラスのCDでは、アルバムそれぞれにポリシーの感じられる制作がされており、
これからの金管アンサンブルと他の楽器との融合や音楽表現の可能性を提示しています。
アート オブ ブラス ウィーンやアトランティックブラスクインテット、ストックホルムチェムバー
ブラス等すばらしい団体が増えてきており、これからも5重奏作品の開拓が楽しみなところです。

ハーバーランドブラスでも、リズムセクションを加えたり電子楽器との融合を体験しています。クラシックの勉強をしてきている私たちにとって、JAZZの一流プレーヤーとの共演は新しい感性を生み出すGOODな経験になりました。 (^^)v              

             

「それぞれの楽器の音色に最適化された楽曲」について少し触れてみます。
例えば、ヒンデミットの「朝の音楽」は四声体で構成されていますが、様々な楽器の組み合わせでサウンドの色彩を変化させることが出来ます。
同族楽器のユニゾンを多用しなければ、アンサンブルコンテスト向けに編曲することもお薦めです。
北欧のマルメブラスアンサンブルが、「朝の音楽」を8本編成にアレンジしています。
四声体をバラエティーに富んだサウンドに編曲をされている大変興味深い演奏です。(BIS-159)

             

アンサンブルを組み立てていく場合、録音を取られる事をお薦めします。
特に金管アンサンブルでは、ベルの向きが楽器によって違いますのでバランスを考えることがまず基本になると思います。
トロンボーンに限りませんが、中低音楽器のレスポンスのシャープさが必要ですね。
ON-LINE LESSON No.4を読み返して、クリアなアタックを取得して下さい。
またピストン、ロータリー楽器との共演は、別の意味で敏感なスライディングのテクニック修得にもGOODな経験になると思います。(ON-LINE LESSON No.7参照)

             

金管アンサンブルのCDもたくさん発売されています。
室内楽として音楽的な表現を重視したお薦め盤の一部を紹介します。
 

National Brass Ensemble
アメリカメジャーオーケストラの首席奏者が集まってレコーディングした「ガブリエリの饗宴」
倍音豊かな素晴らしいサウンド。音楽様式もきちんと整理された演奏です。

ベルリンフィルブラスアンサンブル
以前のON-LINE LESSONでも少し紹介させていただきましたが、金管楽器を一つの室内楽として完成させた素晴らしい演奏だと思います。
オーケストラでの「調和」を最優先させた響きとバランス感覚と感じる演奏です。
アトランティックブラスクインテット「A MUSICAL VOYAGE」(DCD119)
このCDの中で、エワルド「五重奏曲第三番」すべてのフレーズにちりばめられた音楽表現を是非聴いて欲しいと思っています。
ストックホルムチェムバーブラス「SOUND OF ST.PETERSBURG」(BIS-CD-613)
前出のエワルドの金管五重奏曲を第4番まで全部収録(^^)
この団体も各自の音楽的自己主張を練り上げた感ある演奏です。
特に第4番は演奏の素晴らしさと共に、楽曲の完成度の高さを感じました。
解説を読むと、弦楽五重奏曲第1番を編曲したものでした。(^^;
ジャーマンブラス
ドイツ国内のオーケストラ、ソリストがメンバーです。音色の統一感と表現の豊かさは絶品と思います。
各種トランペット、トロンボーン、バリトン、ユーフォニアム、各種テューバと楽器を使い分けることで色彩感豊かな演奏です。
アルバムRhapsodyでの、Trpマティアス・ヘフス氏の歌心に感激です(^^)

             
アンサンブルを育てていく上で重要なポイントは、この曲がやりたい!という想いに向けて
どのような練習プロセスが組めるかがキーポイントだと思います。
合奏にもとても役立つ良い機会だと思いますので、チャレンジして下さい