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2017年5月20日 (土)

〜息の流れと響きのインスピレーション〜 LESSON No.18

ON-LINE LESSON 第18回を迎えました。
                今月のテーマは、息の流れと響きのインスピレーションです。

             
             

暑い夏の吹奏楽コンクールシーズンも一段落つきましたね。
今年も全国のたくさんの音楽仲間に出会えとても充実した夏でした。
全国大会へ向けて頑張っている人達、残念だった人達とこの時期は様々な人間模様なのですが、ぜひ音楽ファンとして、これからも楽しんで下さい!!
             

バンドディレクターとしての活動の機会に恵まれ、合奏でのアドバイスさせていただく事が多くなりました。
               
               
             

その中で木管楽器のSoloメロディーセクションのレッスンをしているときに、体の中心に楽器本体がくるオーボエ、クラリネット、サクソフォン等において「音楽的に入れ込んでいくイメージ」での演奏の時に、体の中心に向かってエネルギーがかかっている場合がある事に気がつきました。
                (イメージ1参照)
             

 Body21

               

この場合、響きのエネルギーは中心に向かうために体に力が入ってしまい、奏者自身においては音楽的に「熱く」なれるのですが、コンサートホールで客席に音が伸びていきません。              

 

「音楽的に入れ込んでいくイメージ」を熱くなればなるほど、胸を柔らかく張って上から音が
響いてくるようにエネルギーの方向性を上記と逆にすると非常によく空間が響き、
コンサートホール最後部座席へ向けて音がまろやかに伸びていきます。
                (イメージ2参照)
             

 

Body22

これは、トロンボーンの演奏においても生きるインスピレーションだと思います。
楽器を演奏していると、ついつい口からマウスピース、楽器本体側での演奏テクニック側に
目が向きがちですが、エネルギーの方向性を感じることによって様々な音楽表現が出来ると思います。
             

この方向性を感じることが出来ると、息の流れにも応用することが出来ます。              

管楽器を吹くときに息は口から楽器の中へ流れて行きます。
そこで「息を回す」というイメージを使います。
管楽器の世界では藤井 完氏著「朝練・管楽器の呼吸法」という書籍によって詳細に
具体化されたと思います。
             

では実際どのようにイメージしたら良いかを考えてみましょう。
体の中にある空気を直線的に楽器の中へ出ていく(息を吸う方向と吐く方向を同一線上にする)と考えずに、口からお腹の底、横隔膜の方へ下がって、さらに後ろへ向かって体の背面を上り、首の付け根の骨(頭を前に倒した時に、飛び出す、出っ張った骨)を通って口の中から楽器の中へと流れていく「円運動」をイメージします。
つまり一度下へ向かった息が後ろを回って出る方向性のイメージです。
                (イメージ3参照)
             

 

Body11_3                               

このイメージを安定させると喉を前後に開くことが出来ます。
それによってタンギングも母音で始まり母音に終わることが実感出来て「音は息に乗る」事が出来るようになります。
息を回してやることにより、喉が開きアンブシュアにメリットを与えてくれます。
響きの位置を後ろに置けますから、前述の響きの方向性とも一致しますね。(イメージ2)
             

管楽器の奏法を考察するにあたり、声楽、木管楽器、打楽器、弦楽器の演奏にもヒントがあります。

音楽教育実践の中で常に新しい発見がありますね。
伝える時、現場のニーズや生徒さんのキャラクターに合わせて、私の方が変化できるように
いろいろなバリエーションをいつも考えています。
そしてコンクール、コンテスト審査でお会いする諸先輩の方々に、指導法やいろいろなお話を聞かせていただく機会に恵まれていることに感謝しています(^^#)
               

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