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2017年4月13日 (木)

〜マウスピースの知識〜 LESSON No.1

ON-LINE TROMBONE LESSON.1を始めたいと思います。
テーマは、マウスピースの知識です。

生徒たちに「自分に合ったマウスピースとはどのようなものですか?」という質問をよく受けます。

マウスピースの実用知識について書いてみます。

自分との相性、必要性、音色のイメージ、楽器本体との適性等によって選択すると良いと思います。マウスピースの各部分に分けて書いてみます。

             

リム内径

             

この部分のサイズの選択は後述する「楽器とマウスピースのセッティング」と共に
非常に重要だと思います。
テナー、テナーバス
太管の場合、一般的に25.4mm~26.0mmくらいの中で選ぶ事をお薦めします。
唇の厚い人は、少し広めの口径のものを選択しカップの内側に唇の当たる部分を少なくするとGOODな結果が出ています。0.1mmの違いでもかなり印象が変わりますので試してみて下さい。
バストロンボーンの場合、吹奏楽での3rdトロンボーンのように低音ばかりでなく中音域以上の音も頻繁に必要になってくる人には、26.5mm~28.0mmが使いやすいと思います。
オーケストラ等バストロンボーン専門の人には、29.0mm以上の人気が高いですね。

             

リム形状

プレイヤーがもっとも敏感に反応する部分です。一般論としてフラットなリムは唇が安定してアタックが明確になる傾向があり、丸みのあるリムは、コントロールがしやすくなります。この部分に関してはリム内径やバイト形状と密接な関係があり、マウスピース設計の段階でバランスがとってあります。製品の中から選ぶことをお薦めします。              

カップ容量                     

音色に一番影響をあたえる部分です。浅めのカップは、輝きのある明るめの音色、深いカップは柔らかく少し暗めの音色になります。

同じマウスピースで吹いても奏者によって音色は変わります。
これには唇の厚さ、張りの影響と口内容積の影響が大きいと思います。
前者について考えてみると・・・、
薄い唇の奏者にとって大変深いカップであるマウスピースでも、唇の厚い奏者にとって平均的な深さのマウスピースに感じられ、カップの内側の空間は一定ではありません。
まず中庸の深さから試してみましょう。
カップの深さをそのままに口径を大きくすることで、吹奏感の変化を最小限に音の太さを得ることが出来るモデルも増えてきましたね。

また音色を考えるときには、できるだけ広い空間で試奏してみることをお薦めします。
近くで太く柔らかい音色を求めすぎると結果的に音が遠くに伸びず、響きの薄い音になることがあります。ポイントは「
響き」です。                

             

スロート                              

息の流量の違いが実感できる部分です。サイズが大きくなると「たっぷり息が入るイメージ」になりますが、抵抗感が変化するためそれに見合った息の支えが必要になってきます。
メインに愛用されている楽器の吹奏感(抵抗感)に合わせてセレクトをおすすめします。
数値上の変化以外にショルダー部分の形状も重要ですね。

             

リードパイプとマウスピースのセッティング                

             

現在様々なメーカーの製作、チューンナップしたトロンボーンがあります。
その楽器の性能を最大限に引き出すポイントの一つであるマウスピースのセッティングについて書いてみます。

             

近年ラージボアで各2種類のマウスピースシャンクオーダーが出来るようになりました。
通称BACHシャンクとOLD-CONNシャンクと言われるものですが、シャンクの長さやテーパーの形状が違います。
OLD CONNはCONNシャンクがマッチしますが、現在のCONNはBACHシャンクが適応します。
大まかに言って、リンドバーグモデル以降はBACHシャンクのようです。
例外的にOLD-CONNでBACHシャンクがフィットする場合は、本体またはベルがOLD-CONN、スライド又はリードパイプが現在の設計の組み合わせと考えられますね。
OLD CONNの楽器の場合において前オーナーがBACHシャンクのMPで使用していた場合
リードパイプのテーパーが変化してしまっている場合もあり、リムーバブルであれば
パイプ側を調整、固定式ではマウスピースシャンク調整が必要です。
               
またリードパイプを装着しないタイプに対応したモデルも受注生産されています。

             

リードパイプの素材に関して、真鍮(イエロー・ゴールド)、スターリングシルバー、ニッケルシルバーの3種類があります。
素材の違いによる音色の傾向とプレーヤーのイメージの一致から、マウスピースの
重量バランス選択が大切です。              

             

貴方の楽器の場合はセッティングOKですか?
ぐらつきがなく完全にフィットする事が大切です。
私がこのポイントを実感する機会となったのは、シャンクも交換できるダグ・エリオットというマウスピースメーカーに出会った事でした。
このMPメーカーは太管用の場合。BACHシャンク、OLD-CONNシャンク、OLD-KINGシャンクと各社のリードパイプ対応したテーパーの違うシャンクを製作されています。                
当時OLD CONN88Hをメインに演奏していましたが、テーパーがきちっと合っていると
響きのツボが劇的に明確になり音程がしっかり決まる事を体感する事ができました。

この経験を生かして、通常の太管用(BACHシャンク)と共に細管用+アダプター(装着時OLD REMINGTONと同サイズ)をOLD CONNリードパイプに合わせて使用していました。
現在は各メーカーのリードパイプに合わせたテーパーを持つ太管用MP(ワンピース)を
制作していただいて愛用しています。
             

それでは、市販品のマウスピースから少しリストアップしてみます。
(もちろんリスト以外にも貴方に合うMPもあると思いますので、ご参考までに。)               
試奏して自分の感覚にあったものを選択して下さい。そして、じっくり使いこなしましょう。

             

TENOR TROMBONE                                                                                                                                                                           

  ~25.25mm ~25.4mm 25.5mm~ 25.6mm~ 25.75mm~ 26.0mm~
V.Bach   61/2AL  5GL,5G     4G
Shires   61/2AL 5G     4G
Stork   NY61/2AL NY5G      
G.Black   61/2AL,     NY 5
NY 3 NY 1
Griego     Alessi 7     Alessi5,3,1
Schilke   50   51C4, D5.1 52,D5.2 53 ,D5.3
Lasky 50C 54MD   57MD,57D  59MD.59D  
Tilz   BAKO61/2AL BAKO4G       BAKO3G 
Yamaha Trudel 51C4     52 Kuwata
Momo 48 50 51,51G(W)     53,55(W) 
             

BASS  TROMBONE

                                                                                                                    
  ~26.5mm
~26.9mm 27.0mm~    27.5mm~ 28.0mm~ 29.0mm〜    
V.Bach 3G           2G           11/2G           1G            
Shires 3G           2G 11/2G   11/4G 1G  
Stork     1.5   1           
 
G.Black   2G   11/2G       
1 3/8G 11/4G 1G,0G         
Griego     2              
1.5          
1.25,1     
.75,.5           
Schilke   57              58          
59        60,60CV,D6.0
Lasky         85MD 93D,95D
Tilz
BAKO3G
BAKO2G
BAKO11/2G
 
BAKO1G
 
Yamaha     59 60 Yeo  
Momo     59(W)   60,62(W)  

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